高山の朝は寒い。でも、朝市は温かい。

MALENA2007-02-19

「早起きは三文の徳」と言う諺があるように、朝きちんと目が覚める事は、結果として心に余裕が生まれゆったりとした気持ちで一日を過ごす事が出来るものだ。んがーしかし。私は基本的に早起きが苦手だ・・・。

静かな高山の夜。考え事にでも耽ろうと思っていたにもかかわらず、「風林火山」を見終えるや否や”爆睡”してしまう。妙〜な感じがして(化粧も落とさず、電気も消さなかったのだから当然か)目覚めたのは明け方。マズイ!と思いつつも何を考えたか再び就寝。再度目覚めたのは午前8時・・・。

「んあぁーーーーっ!朝市っ!!!」
猛烈な勢いでシャワーを浴び身支度を整えて8時45分にはホテルをチェックアウト。高山の朝は寒い!と思いつつ先ずはホテルのすぐ近くにある宮川朝市に行く。

高山には「宮川朝市」と「陣屋朝市」の二つの朝市があり、どちらも江戸時代から米市、桑市、花市などの市として発展し、明治の中頃から農家の奥さんたちによって野菜などが並べられるようになったんだそうだ。どちらの朝市も漬物や野菜や果物や民芸品やお餅や駄菓子なんかが並べられていて、営業時間は朝7時(夏場は6時)から正午迄。規模的には宮川朝市の方が大きく観光客の数も多く賑わっていたようだ。

昨日の夕方見た時には何も無かった川縁の寂しい道が、突如としてモノと人が溢れる活気に満ちた道になっている。高山の夜と朝のギャップって結構強烈かも、と思った。

朝市の中でも特に人で賑わっていたのが漬物やお餅や民芸品のお店だった。
高山のキレイな空気と水で育った野菜で作られる漬物は本当に美味しいのだが、持ち帰る事を考えると購入を断念する事に。思えば高山土産って地酒やお味噌やお醤油や漬物やお蕎麦など重量があるものが多いかも知れない。いや、宅急便で送れば無問題なんだろうけど・・・。

陣屋朝市ではマタタビで作った手作りのにゃんこのオモチャがあった。素朴な感じのするマタタビボールを手に取る。数年前にこの世を去った飼い猫の事が思い出された。思わず胸がきゅーっとなってマタタビボールを置いた。

高山の朝は空気が冷たくて本当に寒かったけれども、朝市にはほうっと温かい空気が流れていた。