畳の間に囲炉裏。高山陣屋

MALENA2007-02-20

冬の冷たい空気が入り込む書院造の部屋。
昔の人々は囲炉裏で暖を取りながら冬の日を過ごしたのだろうか。

陣屋前朝市の前に建つ何やら歴史のありそうな建物。入り口には「高山陣屋」と書かれた板が掲げられていた。陣屋とは江戸時代のお役所の事を言うんだそうで、高山陣屋は全国に唯一現存する郡代・代官役所なんだそうだ。

元禄5年(1692年)に徳川幕府が飛騨を幕府直轄領として以来、明治維新にいたるまでの176年間高山陣屋では行政、財政、警察などの政務が行われていたそうだ。何となくではあるけれども、高山陣屋には悪代官はいなかったような気がする。

復元修理され江戸時代の姿が甦った高山陣屋。詰所や帳綴場や女中部屋や書役部屋などたくさんの部屋がある。囲炉裏のある部屋では思わず掌を囲炉裏にかざし暖を取る仕草を思い浮かべる。

玄関横には吟味所があり、白洲には当時取調べに使った道具や罪人用の籠なんかの説明書きがあって一寸だけコワイ。”遠山の金さん”みたいに「市中引き回しの上、打首獄門!」とか「十里以内所払い」とか「追って切腹の沙汰が」なんて”お沙汰”があったりしたのだろうか、などと妄想してみる始末・・・(笑)

掛け軸のある部屋の隅に座り、日陰の所々に雪が残る庭を眺める。空気はつんと冷たいが、そこには穏やかで静かな時間が流れる。実家では椅子にテーブル、絨毯の生活をしていたし、今はフローリングにキリムを敷いた生活をしているので畳のある空間で生活した事がないのに、畳に座ると何故か妙〜に心が落ち着くから不思議だ。畳の上に”がーっ”と思い切り大の字を書いて寝てみたい!衝動に駆られたのは言う迄もない(一応オトナなのでしませんでしたが・・・笑)