スーパーポジティブな人

「ビック」で「スーパーポジティブ」な主人公、田中一郎。
「鉄ちゃん」に悪い人は絶対にいなさそうな感じ。
な、何だか微妙〜に面白いんですが「特急田中3号」

時と場合によっては「暑苦しい人」にさえ成り兼ねない「スーパーポジティブ人」だが、私自身は案外嫌じゃない。むしろ良いと思う。自分自身、或る部分は猛烈にポジティブなんだけれども、或る部分は結構ネガティブだったりするんで、常にスーパーポジティブな人って色々な意味で良いな、と思うワケで。

根本的に性根がネガティブな人といると、ポジティブでいちゃイケナイように感じて自分のネガティブな部分を見よう見ようとする。ネガティブな部分ばかり見てると、終いにはトイレに腰掛けた瞬間無意識のうちに「疲れた・・・」と言っている。その点、最初は「んあぁ!?」と思ってしまうくらいスーパーポジティブな人は、何だかんだ言っても結果的には笑っていられるから良い。

ビックでスーパーポジティブな男田中一郎だが、フとした瞬間にフと寂しげな顔になる。本当のところは結構ネガティブでナイーブな部分もあって、それを「えいっ!」と振り切る為にポジティブではなくてスーパーポジティブな道を進もうとしていたりするんだろうか。嗚呼、微妙〜に解らなくもないな、ソレって。

「スーパーポジティブな人」で札幌勤務時代の後輩(蛙君ではない)を思い出した。

後輩は一見妙〜に地味で、加えて20代(後半だったが)なのに一見妙〜におじさん風なのだが、とにかく自分の全てが大好きなスーパーポジティブ人だった。当初は後輩の言動に「おいおい・・・」と思ったが、そのうち「あー分かった分かった。もういいから」とか言いながら後輩の自分大好きネタを聞くのが日課になってしまったワケで(笑)

何と言うか、自分大好きだ〜!と言い切る後輩の或る意味「潔さ」
自分がそう思うなら、誰がどう思おうとそう言っちゃえばいいじゃん、的な「潔さ」潔さは気持ちが良い。

そんな後輩は札幌事務所が閉鎖した日の送別会、最後に「オレの事覚えていて下さいね。オレも皆さんの事絶対に忘れませんから」と大泣きしながらも言ってくれた。「ああ、忘れないさ。頑張ろうな」と言って握手した事を思い出す。この時後輩に寂しがり屋の一面があった事を知る。

後輩には時々連絡をするが、仕事がかなり忙しいらしいが相変わらず自分大好きでスーパーポジティブだ(笑)そんな後輩は、蛙君の札幌での転職に一役かってくれたんだそうだ。後輩はきっと人との縁を大切にする人なんだろうと思う。寂しがり屋だから故なのかも知れないね。

生きていると、時として自分が全く望まない事態に見舞われる事もある。でも、そんな時こそ何事もポジティブに考えるのが一番なんじゃないかと思うのだ。ちょっとくらい「暑苦しい人」になったとしても、ね(笑)そして、私自身そう言う人たちを「暑苦しいぜ!」とか言わない人になれたら、と思わずにはいられないのだ。