行く道の先にあるもの

この道の先には一体何があるのだろう。何が待っているのだろう。何を見るのだろう。

1秒前は過去で、1秒先は未来。道の先には未来が続く。

知らない道を進むのは、、何でこうもワクワクするのだろう。

西崎(いりざき)を出発し気の赴くままに海岸沿いの南牧場線を走る。行き先は標識を頼りに直感で決めればいい。最終的には与那国島を一周出来ればいいかな、と。

西崎の次に立ち寄ったのは、比川と言う小さな静かな集落にある「Dr.コトー診療所

次に立ち寄ったのが「立神岩展望台」与那国島が断崖絶壁の島だと言う事を改めて認識した風景。

次に立ち寄ったのが立神岩展望台から程近い「サンニヌ台」と「軍艦岩」間近に迫る断崖絶壁に何故か足が竦む。

次に立ち寄ったのが「東崎(あがりざき)」其処彼処に散乱する牛やヨナグニウマの糞をかわしながら岬の先端に建つ灯台を目指す。

東崎を後にし、大きな風車の横を通り両側に畑が広がる長閑な道を進むと墓地に出る(浦野墓地群)墓地の中の道を進むと港と集落が見え来た。ん?何だか見覚えのあるような・・・と思ったら、祖内の集落だった。と言う事は、海沿いの道を通ってこれでほぼ島を一周した事になるワケか。

行く先々、どの場所に立っても風が止む事なく吹いていた。
「明日は島を今日とは反対周りで周って、気になった場所でぼーっと過ごそう」と思い付く。そしてまた、気の赴くままに車を走らせるのだった。

〜あとがき〜
悶々とした気持ちで過ごしていたこの数日。
そんな時、友人が「(自分なら)迷った時は現状維持って決めてる」と言ってくれた。そうか。道に迷った時はちょっと立ち止まってみる。それもアリかもな、きっと。そう思うと、また旅の事が書きたくなった。

この場を借りて友人へ。「ありがとう」