「カレー屋ユキさんち」

MALENA2007-06-12

木々の隙間から射し込む光の下で食べるカレーは野菜をコトコト煮込んだ味がする。

久部良にある「カレー屋ユキさんち」
周りを木々や草花に囲まれ、まるで小さな森の中にいるような不思議な感じのお店。
二匹の猫が自由に過ごし、外のベンチの上では一頭の犬が寝ていて、「猫に追いかけられてます〜」とおっとりとした優しい笑顔で話す女性オーナー(なのかな?)がいる何とも心地の良いお店だ。

与那国島初日にここでぼけーっとしながら長命草ミルク(長命草は与那国島の特産品)を飲みながら、何とも心地良い空気が漂う「カレー屋ユキさんち」がすっかり気に入った私は、「明日のお昼はここでカレーを食べる!」と決めたのだった。

お昼時の「カレー屋ユキさんち」は、ほぼ満席状態と言う人気ぶり。カレー、ピクルス、飲み物がセットになった「本日のカレーセット」を注文する。カレーは日替わりなんだそうで、この日のカレーはソーキのカレーだった。

オーナー曰くソーキが正体不明になってしまったらしい(笑)カレーからはふんわりと香辛料の香りがし何とも美味しそう。トマトの酸味が爽やかなスープカレーに近いルーにチリソースを少しずつかけながらいただく。野菜の甘み。トマトの酸味。トロトロのソーキ。チリソースの辛味。素朴そうで実は奥が深い美味しさ「カレー屋ユキさんち」のカレー。

食後は猫や犬と遊んだり。ヨナグニウマ同様おとなしくて人なつっこい。与那国島の風土がいきものたちをそうさせるのだろうか。

思えば。
沖縄本島でもそうだったし、八重山でも「イラッ」としたような気持ちを憶えた記憶がない。何時ものんびりと穏やかな気持ち。

南の地には、全てのいきものたちの心を穏やかにする空気が流れ、そして風が吹いているのかも知れない。