海と陸が対峙するサンニヌ台

MALENA2007-06-17

与那国島の旅から戻って一ヶ月が経つが、ビタミンCの錠剤やビタミンC配合の化粧品のお世話になっている。南の島の紫外線は侮れない。

与那国島初日。断崖絶壁が迫る景観に思わず”お尻がムズムズ”(高所恐怖症の人が高い場所に立つとよくなる症状)したサンニヌ台。与那国島二日目、私はサンニヌ台を海に向かって降りていた。

初日は吹き荒ぶ風と断崖絶壁が続く景観に圧倒され、下まで降りようなどと到底思える筈もなかったサンニヌ台。でも、何故かもう一度行きたいと思ったサンニヌ台。そのサンニヌ台の粘土質に違いない(ポロポロと崩れるので)断崖を海に向かって降りてみる。階段状になっているので思ったよりも降りやすい。(サンニヌ台の端は紛れもなく海に向かった垂直な断崖絶壁なので、寄り過ぎると多分危険。私はやや寄ってしまい猛烈にお尻がムズムズした)

火星には行った事がないけれども、火星の地表ってこんな感じだったりして、とついつい思ってしまったサンニヌ台の断崖。粘土質で階段状の断崖の先には大きく平たい岩が海と対峙している。

波がぶつかる(打ち寄せる、なんて穏やかなものじゃない)岩に座り込みぼーっと過ごす。目の前に広がる海は昨日同様霞がかっている。空もどこかぼんやりとした青色だ。昨日は上から見た軍艦岩が今日は目の前に迫っている。お腹に響く低い音と共に岩にぶつかる波はパアッと白くて細かい波飛沫をあげ、岩の裂け目に耳をあてれば篭った波の音がする。風が髪を巻き上げる。

碧い海は水平線に向かうに連れぼんやりとした青色になり、水平線の終わりから霞がかった青い空が広がる。白い波飛沫。岩にぶつかる波の音。吹き荒ぶ風の音。降り注ぐ太陽。

海の碧。空の青。波の白。波の音。風の音。強い陽射し。
絶海の孤島は地球の色と音が溢れていた。

日焼け止めを塗っていたにもかかわらず、フと気付けば腕時計の跡がハッキリと判るくらい日焼けしていた(笑)当然、顔もしっかり日焼けしていたワケで(笑)日焼けを気にするような旅は性に合わないので、旅の日焼けは旅後になんとかするタイプだが、与那国島の紫外線は結構強かったようで、未だ腕時計の跡は消えていない(笑)