内宮の生命力、躍動感溢れる音たち
外宮から内宮迄は観光バスに乗る予定だったのだが、暑さで頭がぼけーっとしていたせいなのか、うっかり路線バスに乗ってしまう。でも、そのおかげで「猿田彦神社」も訪れる事が出来て良かったケドね(笑)
この日は地元のお祭りをやっていた事もあり、内宮は宇治橋の段階で既に結構な人出だった。但し、内宮はかなり広い事もありゲンナリ疲れてしまうような人出には感じない。
内宮については、パンフレットにはこう書かれていた。
皇大神宮(こうたいじんぐう。内宮)
皇室のご祖神の天照大神をおまつりする、わが国で最も尊いお宮です。五十鈴川の川上に千古の森に囲まれて、2000年の時を越えて古代のたたずまいを今日に伝えています。
2000年前の日本はこんな風景が広がっていたのかぁ、などと思いながら大きな木々が点在する参道を御正宮に向かって歩く。外宮同様木々の香りが何とも心地よい。
石段を上りきった先が御正宮(ごしょうくう)神聖な場所なので鳥居をくぐると写真撮影は禁止。
荒祭宮(あらまつりのみや)天照大神の荒御魂をまつる別宮。荒御魂とは神の特別な働きをする状態、または神が現れた状態と言われているんだそうだ。確かに、緊張感、と言うか重厚な空気に包まれた空間だった。
殆どの参拝者は御正宮をお参りして帰ってしまうらしく、荒祭宮に向かう道も、荒祭宮にも私一人しかおらず・・・。でも、誰もいない木洩れ日の道を歩くと、とても清々しい気持ちになる。
子安神社(こやすじんじゃ)直ぐ近くに小川が流れていて、せせらぎが涼を誘う。
内宮は参拝者も多い分多種多様な「音」が散ばっているんだけれども、それらは決して騒々しいものではなく、むしろ生命力や躍動感溢れる音たちに聴こえるから不思議だ。
木々の緑。水。風。木洩れ日が地面に描く絵。木々の隙間から射し込む真夏の光。多くの人が伊勢神宮を訪れる理由、何となく解るような気がした。