気色のワルい部屋

MALENA2007-12-05

冬なのにフラフラと蚊が飛んでいる部屋。冬なのに「ベープマット」を使う部屋・・・。

箱根湯本の温泉宿の部屋は、微妙〜に”気色のワルい”部屋だった・・・。

半ば発作的にプチ家出をした事もあり、あれこれ考えずに「数奇屋造り」と言うだけでサクッと宿泊を決めた箱根湯本の温泉宿だったが、実際はエントランスと建物の一部が数奇屋造りで、部屋をはじめとする他の部分は趣とは程遠い至ってフツーの旅館と言った風情だ。

部屋に”幽霊の姿が描かれた掛け軸”が飾られているワケでも、”座敷ワラシ”が畳にちょこんと座っているワケでもない。気色ワルいのは室内ではなくて窓の外。窓の真ん前まで池が迫る光景・・・。こりゃアンタ、夏場は”ボウフラうじゃうじゃ祭り状態”じゃん・・・。と思いながらも窓を開けてみると、池から約3メートル程上空は”雪虫うじゃうじゃ祭り状態”だった・・・。ええ、ええ、そうですとも、今、冬ですとも・・・。

こうして見る分にはワルくも無いが・・・。

温泉宿と言う冬でもそこそこ暖かそうな環境下では、蚊の卵は孵化する事が出来るのだろう。気色のワルい部屋で両掌をパシッと合わせ仕留めた蚊三匹也・・・。

お風呂上り(露天風呂をはじめ、お風呂の種類はたくさんあって良かった)本館(数奇屋造りは別館らしい)のフロント近くでぼけーっとサービスのコーヒーを飲んでいると、フロントのおじさんが何やらあたふたしている。何でも、別館に宿泊しているアジア系の客が、部屋を本館に変えて欲しいと言って来ているようだった。私が泊まった部屋以外も気色ワルかったのか・・・。

何でもこの温泉宿、従業員のおばちゃん曰く本館、別館(数奇屋造り)含め来年2月で建物全部を取り壊し、3年後にリニューアルオープンするんだそうだ。そう言った意味では、気色のワルい部屋に泊まれた事はちょっとだけ良かった事!?なのかも知れない・・・(笑)