ケンタッキーでも、ブッシュ・ド・ノエルでもなく

木々がすっかり葉を落とした茶色い山の所々に雪が残る様子は「ブッシュ・ド・ノエル」にも見える。

あ、世の中的にはクリスマスだったワケね〜と思いながらバスの窓から眺める信州の風景は、どことなくチベットの風景に似ているような気もした。

フと、でも猛烈に松本城が見たくなって連休を利用して松本に行って来た。
クリスマスイブは、ケンタッキーでもブッシュ・ド・ノエルでもなく「おやき」食べましたが、何か？（笑）

カーブが多くて道幅の狭い道路に瓦屋根。純粋に日本の風景なんだけれども、周囲をぐるりと山々に囲まれている松本の風景を見て、フッとラサの風景がオーバーラップする。

郊外にある美ヶ原温泉で夕暮れの空を見上げる。

つーんと冷たい空気。木々の匂い。雲の隙間から控えめに覗く夕焼けの色。
音も無くやって来る宵闇の気配。一日の終わりは明日の始まりで、夜が終ればやがて朝がやって来る。

この一年余り、朝目覚める度に微妙〜に”ぐったり感”や”どんより感”そして、酷い時には”憂鬱感”すら漂う事が多かった気がするが、そんな朝も、もう終わり。

あとは、自分の思った通りに、思った道を進んで行く、それだけだ。