見た目は地味な「田舎そば」

MALENA2008-01-14

田舎そば一杯1,500円也。
「むぅぅ。コレって決してお手頃とは言えない価格・・・」と”うっかり”脳内で呟く自分が小市民&貧乏風味ってちょっぴり情けない・・・。

松本の街をフラフラ歩いていると空気がきりりと冷たい事もあり、やはりと言うか温かいものが食べたくなる。そんな時目が合ったのが「創業80年手打ちそばの店徒歩2分」と書かれた看板だった。

あ、自分このおそば屋さんに呼ばれてる!信州に来たからにゃ〜やっぱ信州蕎麦でしょ!と足を運んだのが「こばやし(”こ”は六と言う漢字に似た昔?の平仮名)」と言う名前のおそば屋さんだった。

未だ午前11時半と言う事もあり客は自分一人。良い意味で素朴で古めかしい店内の奥の厨房では職人さんがそばを打っている様子が見える。で、何を注文しようか。

メニューを見ると、「田舎そば」がオススメらしいので田舎そばを注文する事に。朧げな記憶を辿れば、このお店には普通のおそば屋さんには必ずある「海老天そば」とか「天ざる」のような天ぷら絡みのお品書きはなかったような気がするのだが、それには深い意味があったりするのだろうか?

程なくして「田舎そば」が運ばれて来た。具は茄子とキノコと山菜。正直なところ見た目に華やかさは無い・・・。またまた正直なところ「普通のおそば屋さんなら、このお値段だったら大きな海老天どーん!って乗ってるよな・・・」とか貧乏ったらしい考えがフと脳裏を過ぎり・・・。

が、しかし。田舎そばを食べ始めると私は貧乏神をシッシッ!と追いやった。地味な印象だったトッピングは、甘さと(塩)辛さのバランスが良いそばつゆが程好くしみ込んでいてホッとするような美味しさ。ほんのりとした甘みがあるおそばは、食べても食べても減らない!二人前くらい入っていそう(笑)派手さはないけれども美味しい。

「見た目より中身」コレって大事な事だよな、としみじみ思うのだった。

善光寺のわさびそば〜
昔、善光寺門前町で「わさびそば」を食べた事を思い出した。
贅沢にも生わさびが丸々一本付いて来て、それを自分ですりおろして食べるのだが、生わさびがもの凄く美味しくてそれこそ”もっさり”すりおろした記憶が(笑)朧げな記憶ではこの「わさびそば」は確か1,300円くらいだったと思うので、信州のおそば屋さんでおそばの価格が1,000円以上と言うのはごく普通の事なんだと思うのだった。