街角で垣間見た昭和

MALENA2008-01-24

「昭和って時代は、着実に過去になりつつあるんだわな・・・」と思いながら立ち尽くす視線の先には妙〜に昭和の香り漂う看板が。

「ファミリーパブって何だよ!?」と思いながらも、ついつい心惹かれてしまった「ナワテ横丁」の看板。まるで時代が平成になったのを未だ知らないかのように、此処ではまだ昭和を”やっているよう”な空気が流れている。

大正ロマンの街」と呼ばれている一角の外れで見かけたお店。

名古屋地区にたくさんある”微妙〜に力んだ字体”の「コメダ珈琲店」と言うか、「恐怖新聞」っぽい震え系の字体とでも言うか・・・。でも、どことなく脱力感さえ漂う字体の「ロング」と言う名前のお店。しかも、看板には唐突にヤドカリらしき絵が・・・。字体といい、ヤドカリといい、そして、営業しているんだか何だか分からない妖しげな雰囲気といい、何気に気色悪くてうっかり心惹かれてしまったワケで・・・(笑)

「なわて通り」にある喫茶店で温かいカフェオレを飲んでいると、フと昭和から平成に年号が変わった辺りの事を思い出す。

昭和天皇の健康状態が良くないと言われ始めたあたりから、CMなんかを筆頭に自粛ムードが漂ってたっけ。
昭和64年は一ヶ月一寸しかなくて。
崩御あらせられる」と言う言葉を聞いたのは初めてで。
崩御の日は、デパートなんかは喪に服すと言う意味で音楽を一切流さなかったんだったよな。
大葬の礼当日はデパートが臨時休業になり、テレビは特番だけ放送していたせいなのか、その日はビデオをレンタルする人がたくさんいたとか。

そう言えば。
自分は平成になってから両親の年齢が正確に分からなくなってしまったんだった・・・。そして、自分自身も平成になってからは生年月日や会社の書類なんかも全て西暦で書くようになったんだよな。

昭和と言う時代が終って20年が経とうとしている。自分も確実に年齢を重ねている、と言う事実がちょっぴり重たく感じられたような気がした。