一粒で三度美味しい「ひつまぶし」

MALENA2008-02-02

一膳目は「そのままで」
二膳目は「好みの薬味を添えて」
三膳目は「お出汁をかけて」

”美味しいいただき方”に倣っていただいた「ひつまぶし」
お、美味しいじゃないかー!

引継ぎのため最後の名古屋地区出張。フとこの二年一寸の間に「ひつまぶし」を一回もいただいていなかった事に気付き、一人ひつまぶしを食べに。

正直言うと、鰻は得意ではない。
それには理由がある。子供の頃夏休みに田舎の祖父母の家に遊びに行く時、鰻好きの祖母の為にクーラーボックスにどっさり鰻の蒲焼を入れて持って行くのだが、ある時何気に蒲焼の一個をひっくり返してみたワケです。

・・・げ・・・げげぇ・・・。
皮の様子が、何と言うか”春先の通学路”みたいな色で・・・。(雪解け水にアスファルトの粉塵が溶け込んだような灰褐色、とでも言うか)しかも、シワシワ・・・。き、キモチワルイよぅ・・・。

身だけを食べようとしても、あの春先の通学路のような色をした皮ががっちりと付いていて上手く剥がれてくれない。仕方ないので皮ごと食べてみるが、皮の様子が頭に浮かんでしまい・・・。

それ以来、殆ど鰻を食べていなかったのだが、幸いな事に「ひつまぶし」は鰻を細かく刻んでいる。これなら大丈夫、と食べた「ひつまぶし」ひっくり返した鰻はやはり春先の通学路の色をしていたが(笑)面積が小さいので無問題だった。

二年一寸担当していた名古屋地区。余りご当地グルメを食べる時間が無かった。そんな中で自分的に良かったモノは、ひつまぶし、小倉トースト名古屋コーチン料理、きしめんカレーうどんスガキヤのラーメン。ダメだったモノは、味噌煮込みうどん、味噌カツあんかけスパゲティ八丁味噌がダメなんで、味噌絡みは全滅だと思う・・・。

この先本場で「ひつまぶし」を食べる事はもう無いのかも知れないな、と思うと、ちょっぴりさみしいような、そんな気がした。