船に始まり船に終った旅

MALENA2008-02-17

「行ってらっしゃい」の大合唱に見送られ、おが丸で父島を発ったのが昨日の午後2時。そして26時間半後、自分は竹芝桟橋で夕暮れの空を見上げていた。

6日間の小笠原の旅から戻る。
一日以上船に揺られて(実際は”揺られて”なんて微笑ましいモノではなかったワケだが・・・笑)いると、下船して数時間経っても身体、と言うか脳ミソが未だに揺れているように感じるのが不思議だ。

冬に荒れるのは日本海だけじゃなくて。
冬の海は厳しいけれども、そこに生きる「いきものたち」は生き生きとしていて。
父島滞在中は毎日冷たい北風が吹いて雨が降って。
水平線の彼方まで空は雲に覆われ、快晴だった日は一日もなく。

でも、それもまたあるがままの自然の姿で。
人は決して自然に抗う事は出来ないと改めて感じた小笠原の旅。

聞くところによると、小笠原を旅するなら、海況が良い夏がシーズン的にも良いんだそうで、逆に最も海況が良くないのが1、2月なんだそうだ・・・。

そんな2月に旅した小笠原は、船に始まり船に終った旅だった。