雨の小港海岸を”ぎょさん”でダッシュ!

MALENA2008-02-23

それこそ気紛れに、唐突に、幾度となく降り出す雨。
南国のスコールとはやや違う顔を持つ雨を、小港海岸のベンチに腰掛けぼうっと見つめる。吹く風は冷たく、そして空は相変わらず灰色だ。

昼食をとるため宿を出るや否や雨が降り出す。
スコールのように潔く降るワケでもなければ、梅雨のようにしとしとと降るワケでもない雨。父島は、八重山でも、そして東京でもない独自の空気に包まれている。そして、常夏の島ともまた違う。

昼食は「島寿司」をいただく。

マグロや白身魚をヅケにしたネタでいただく島寿司は、八丈島発祥なんだそうで、小笠原以外では大東島でも島寿司をいただく事が出来るんだうだ。どちらも八丈島から移り住んだ人たちによって伝えられたものらしい。因みに、小笠原は八丈島と静岡の清水から移り住んだ人が多いんだそうだ。

シャリとネタの間にはワサビではなくカラシが塗られている島寿司。カラシがピリリと効いて、これ凄く美味しいです。(ネタはサワラでした)

「ぎょさん(父島では皆!?履いているサンダル)」を買うために父島のメインストリートへ。

スーパーや土産物屋が立ち並ぶ父島のメインストリート。因みに通りの名は「湾岸通り」飲食店は一つ奥の通りに集まっている。

相変わらず雨が降り出しそうな空模様。宿のお姉さんによれば、父島を周るならレンタカーを借りるまでもない、原付で十分だと言う(後日、レンタカーを借りた方が良いと思うのだが)ので、早速ぎょさんを履いて村営バスに乗り終点の小港海岸へ行ってみる事に。

村役場前から小港海岸迄は20分程。乗客は自分の他に若者が一人。終点迄乗っていたのは自分一人だったせいか、運転手さんが島の事をいといろと説明してくれた。

天気が天気のせいもあってか、小港海岸は自分の他にサーファーが二人。
砂浜を2、3歩歩いたところでまたしても雨が降り出す、猛烈な勢いで。ぎょさんの足元で猛烈ダッシュし屋根付のベンチへ。

大きな雨粒が強い風に流される様子をぼうっと眺めながら過ごす。風で巻き上げられる砂が目に入って痛い・・・。

雨上がりの小港海岸。足を入れてみると意外にも水温は高いようで、冷たさは全く感じない。

一時間後、再び村営バスに乗り来た道を戻る。運転手さんが車窓から見える風景をガイドしてくれた。

扇浦の海岸。ここには太平洋戦争の時に沈没した船が海面から顔を出している。

車窓から見る父島の風景。父島は父と言うだけあって、ちょっぴり厳しい面持ちをした風景が多いように感じた。フと母島の風景は優しかったりするのだろうか、と思う。(実世界では、母の方が厳しい事も多いけどね、笑)

冷たい強い風と雨のせいだろうか。父島は意外に寒く感じた。東京から1000km離れた島で、まさか暖房を入れるとは思ってもいなかった・・・(笑)