雲の隙間から見たオリオン座

MALENA2008-03-29

うんと見上げる夜空。雲の隙間から見えるのはオリオン座。オリオン座って冬の星座だったよね、確か。

子供の頃、北緯43度の街から見上げたオリオン座と見える位置がやっぱり違うような気がした。小笠原諸島が南にある島なんだ、と当たり前の事を改めて思う父島の夜。

父島の夜は本当に静かだ。
フラフラと歩いていると、聴こえて来るのは波と風の音。そして、時々自動車や原付が走る音。

メインストリート。未だ午後8時頃だと言うのに擦れ違う人もなく。昔歩いた深夜の芝浦の倉庫街と同じくらい”ひっそり”と静まり返っている。

メインストリートから少し奥に入った通り。居酒屋や食べ物屋さんなんかがあるせいか、こちらは路地に灯りが漏れていて人の気配もする。でも、基本的には静か。

ライトアップされた聖ジョージ教会。

最初に父島に定住したのは欧米系の人たちなんだそうだ。その頃の父島は、もしかすると現在の東京やニューヨーク以上にコスモポリタンな場所だったのかも知れない。欧米系の人たちの末裔は、現在も父島に住んでいるんだそうで、そう言えば彫りの深い顔立ちの人何人か見かけたような。

父島滞在中は、昼間同様夜も空には雲がかかっていて、満天の星空も流れ星も見上げる事は出来なかったのだった・・・(涙)が、やはり父島は日本の中でも天体が良く見える場所なんだそうで、山の中には大きな望遠鏡がある。

この望遠鏡は、日本にある他の望遠鏡と共に「銀河系の地図」を作っているんだそうだ。星空の地図!!!想像しただけで小躍りしてしまうってさね!!!

何時の日か銀河系の地図を目にする事が出来るんだろうか。
そう思って見上げる空。雲の隙間から見えるオリオン座の三つ並ぶ星がやけに輝いて見えたのだった。