ざわざわとざわめく細胞
つい30分前までは罰ゲームかよ!!!とさえ思った海なのに、今この瞬間自分の目の前に広がるのは穏やかで信じられないような青色をした海。
さっき迄の海と今の海が繋がっているなんて嘘みたいだ、と思う。
何処からともなく渋い茶色をしたコアホウドリが現れる。ちょっぴり「ぶっきらぼう」にも見える険しい岩たち。嗚呼、やっと着いたんだ、聟島(別名:ケータ)に!!!(やや涙目)
リバース&グロッキーから約30分後、クルーザーは聟島列島の聟島に到着する。この日は伊豆の鳥島からアホウドリのヒナがヘリで搬送される予定らしく(結果的にこの日は強風の為搬送は延期になったらしい)やや大きめの漁船が一隻湾に停泊していた。
聟島での昼食時間はシュノーケリングに費やす。海が信じられないような、これ迄見た事もないような青色をしていたので、「食べてる場合じゃないよ!」と思ったのだった。
太陽が降り注ぐ冬の海。夏の太陽は、また違った色で海を輝かせるのだろうか。
自分は出会えなかったけれども、シロワニ(おとなしい鮫)もいたらしい。
海、空、風、無骨な島、コアホウドリ、カツオドリ、魚。
在るがままの自然の前では、人はただただ無口になり、そして全身の細胞がざわざわとざわめく。
それが、生きてる、って事さね。