ミナミハンドウ・ハシナガ・マダラ=イルカ!!!

うねる波間から突然飛び出した鉛色の物体は、空を背景に放物線を描く。

イルカ・・・。
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━!!!!

聟島(別名:ケータ)ツアーのもう一つ、いやもう二つのお楽しみは、ドルフィンスイムとホエールウォッチングなのだが、聟島から嫁島に向かう途中でイルカの群れに遭遇する。しかも、数頭のイルカがクルーザーにぴったりと寄り添っているではないかーーーっ!!!

こ、これは、もしや”遊んであげてもいいよ〜”のサインか・・・!!!

と、猛烈に興奮するも束の間。この海域は幾ら何でも波が高すぎて流れも速い為、危険との理由からドルフィンスイムは断念(クルーザーぐらんぐらん揺れてたし)でも、水族館以外でイルカを見るなんて初めてだ!!!ジャンプや波乗りをして遊ぶイルカたちを眺めているだけで、すっごくシアワセになるのさね!!!

小笠原で出会えるイルカは「ミナミハンドウイルカ」と「ハシナガイルカ」と「マダライルカ」なんだそうだ。この中で条件が会えば人間と遊んでくれるのはミナミハンドウイルカで、ジャンプが得意なハシナガイルカと外洋性のマダライルカは人間と遊ぶ事はないんだそうだ。ただ、バハマのマダライルカは人間と遊ぶらしい。

イルカを探しながらクルーザーは”無愛想そうな嫁”と言うイメージが漂う風情をした嫁島に到着。

嫁島の有名なダイビングスポットらしい「マグロ穴」イソマグロの群れがこの辺りを回遊しているんだそうだ。(でも、確か昨年だったかここでダイバーが亡くなっていたような・・・)

「マグロ穴」付近はダイビングだけではなく、イルカスッポトでもあるらしい。早速数頭のイルカ(見た目は親子って感じだった)がクルーザーに向かって泳いで来るではないかっ!!!

波は高いものの、ギリギリ海に入れるチャンス到来!らしいので、慌ててウェットスーツを着て待つ。ものの・・・。イルカたち遊ぶ気無しだったのか潜ってしまったまま・・・らしく・・・(涙)

彼等は野生のイルカ。だから、ドルフィンスイムはあくまで彼等が「遊んであげてもいいよ」と言う状態と、海況を始めとした条件が揃った時初めてチャンスがやって来る。イルカと泳げるかどうかはそれこそ運次第なのだろう。

今回の旅で自分は「運が無かった」のさね・・・(笑)

小笠原の旅で初めて大海原に生きるイルカに出会い、益々イルカの事が気になってしまった私。イルカって、何だか上手く言えないんだけれども、不思議な魅力があるんだよね、それこそ”取り憑かれてしまう”ような魅力が。

そして、旅から戻って数週間後。私はそれこそ発作的にイルカに会いに行くのだった・・・(笑)