鮫人間は鮫じゃないから

高時給(北海道にしては、だけど)だから、と言うやや不純な動機だけで連休は北海道の地方都市で流通系カード会員募集の短期バイトをしてみた。

で、この仕事・・・自分は猛烈つまらんかった・・・何か、会社からしてグダグダだったし・・・。

折角グダグダ会社とオサラバしたのに、またしてもグダグダ会社に遭遇するとは・・・。

面接の日。地味な制服にギャルメイク&ヘアと言う微妙ないでたちの女子社員がプリントを配り、パッとしない男性社員は司会進行がやけにヘタくそ。

高時給のせいか、ギャルやらスーツを着込んだおじさんやら、会場にはざっと見る限り80人以上は人がいる。「別に受かんなくてもいいや〜」と思っていたら、受かってしまった・・・。

研修日。中身が充実していない、それこそ”やっつけ”感に満ち満ちたグダグタな研修だった。言い方は悪いかも知れないが、こんな仕事でさえ3人に1人しか採用されないのが北海道の現状なのか・・・と思うとゲンナリ。加えて、この中で多分自分が最年長。隣のコなんか昭和61年生まれだった。こう言う若い世代と同じ土俵で就職活動しなきゃなんないのかぁ・・・と、現実を直視してみる。

バイト数日前。エリア担当らしき社員から連絡があったのだが、何を聞いても的を得ない答え方にゲンナリし、給料泥棒になる事を決意。

バイト初日。何から何までただのバイトに任せるグダグダで何もかもがテキトーな会社だと再認識。なので、仕事してるフリ連発(笑)

バイト最終日。「どうですか?」と訊くエリア担当者に「いや、どうですか、の前に全てに於いて不備が多過ぎる」を口火に毒を吐く。この会社って、担当者らしき男性社員誰一人として「お疲れ様です」を言わない。所詮バイトなんか使い捨てだから言わないのかも知れないが、でも、それって社会人として常識無さ過ぎ。そんな当たり前の、基本的な挨拶すら出来ない社員ばかりって、どんだけDQN会社なんだよ。

他のバイト仲間も「もうここの仕事はゴメンだ」と言っていた。これには激しく同意。

20代のバイト仲間のコが言っていたのだが、札幌では月給15万円(手取り幾らになるんだ・・・)の事務職1名募集の求人に対して、何と200人近く応募して来るのがフツーに現状なんだそうだ・・・。札幌市の有効求人倍率は0.5切ってるんだそうだが、何だか凄いねぇ・・・。

自分自身、再就職に関して決して楽観視しているワケではないが、今暫くは本腰入れて就活しないつもりでいる。

本来、止まると死ぬ!の”鮫人間”だから、今みたいに止まっている状態は正直落ち着かない。会社を辞めて数週間経った頃「何はなくても進んだ方がいいのか、一度止まってみた方がいいのか」と悶々としていた時、友人は言った「世の中的には、年齢的にも(アラフォー世代だからねぇ)たとえどんなに嫌でも会社を辞めない人が殆どだと思うよ。でも、自分の意思で会社をスパっと辞める事出来たんだから、それでだけでいいんじゃないの?今は」と。

それだけでいい、か・・・。

「鮫人間」は「鮫」じゃないから、止まっても死なないのかも知れないのさね、とフと思った。