毒吐きと妄想の日々

「企業側としてはぁー、まずー、20代しか希望しませんねぇー」
頬にニキビ跡の目立つ、髪の毛がパッサパサの、三十路前後と思しき女性社員は言う。
「企業が20代に”拘る”理由は何なんですか?」と訊く私。
その質問に対する回答はこうだ。「年齢がー、高い人だとー、若いコがー、指示とかぁー、説明とかぁー、しづらいからぁー、みたいですねー」

ソレが主たる理由・・・かいな・・・( ゚д゚)ポカーン
「だって、仕事でしょ!?私は20代前半の時に40、50代の人に指示出してましたよ、仕事だから。年長者に指示や説明を理解してもらえないのは、本人のコミニュケーション能力の問題。”しづらい”なんて、甘え以外の何ものでもない」と言い放つ自分。

某派遣会社の登録会での出来事。
「仕事だからー、って考えの人ー、まずぅー、いないですねー」だとさ・・・。もうですね、ひたすら呆れてしまったワケです・・・。

私の( ゚д゚)ポカーンをよそに女性社員は追い討ちをかけて来やがった。
彼女曰く、企業が今派遣に求めている人材は、「事務職に有利な資格を持っている30代〜よりも、特に資格がなくても20代」で、実際スキルは二の次なんだそうで。

二言目には、”アラフォー”だから、と何かとダメ出する女性社員に嫌気がさして、ついつい要らん毒を吐く、とびっきりの営業スマイルと共に。
「って言うかですね、つまり、派遣と言うシステムが無ければ、20代が正社員として働けてるんだと思いますよっ!!」
はい、当然ながら仕事は紹介されませんでしたが、何か?(笑)

派遣登録そのものは無意味だったけれども、、フと気付けば無意味の中からガサゴソと意味を拾い上げ、いろいろと考えてみたり。

世の中には、派遣でなければ成り立たない職種があるのかも知れないし、派遣で働きたい人もいるから一概には言えないのかも知れないけれども、現状派遣として人材が送り込まれている仕事の多くは、基本的には企業の直接雇用でいい筈では、と。

でも、現実はそうはならないワケで。
規制緩和、コスト削減の名の下に、一円でも安く買い叩いて人を使い利益を確保したい企業と、それに応えて企業に人を送り込む事によって、派遣社員に支払われる給料をピンハネした分で利益を確保する派遣会社。

そこに需要と供給がある限り、とか、資本主義なんだから、とか、取り敢えず企業も派遣会社もWin-Winなんだし、なんて意見もあるのかも知れないけど、現実はもうそんな事言ってる場合じゃないのでは?と思うのは自分だけ?

大した準備もないままに規制緩和とか、グローバル化とかに闇雲にわーっと走っちゃった結果、恩恵を受けたのはごく一部の企業や人たちだけで、多くの人たちは何の恩恵も受けなかったどころか、格差社会とか、非正規雇用の拡大とか、物価の高騰とか、要らん苦境を強いられているワケで。

本当に弱い立場の人たちや、日々ひっそりと生きている一般市民が搾取されまくっているなんてさ、何か、今、日本っていろいろな意味で凄くオカシイ事になってないかい?

一揆」とか「ええじゃないか」みたいなムーヴメントが起こって、その勢いで「市民革命」が起これば世の中が良くなるんじゃないか、って妄想すらしちまうよ、全く・・・。

権力に抑圧された民衆が蜂起する、って、今は21世紀なのに幕末とかフランス革命の時代みたいだな・・・と思ってみたりで、旅の事は全然書けてないんだわな・・・。