一年前、思いっきり見た夜の街

MALENA2009-03-01

ほんの一瞬、呼吸が出来ないくらいに猛烈な勢いで、まるで、それは意思でも持っているんじゃないか、と思えるくらいに轟々と吹く風。

丁度一年前の今日。
友人と私は猛烈なビル風ってやつに煽られながら六本木の街を歩いていた。

もうすぐ東京を去る私に、友人は東京の夜景を見に誘ってくれたのだ。
都庁やお台場の展望台から昼間の東京は見た事はあったが、夜の東京はかなり昔に新宿の住友ビル?で見たっきり、だったなぁ・・・。なので、六本木ヒルズも行った事がなかった自分としては、友人の心遣いはもの凄く嬉しくて有り難かったワケです。

眼下に見下ろす東京の街は、”圧倒的な生命力”に溢れる街だった。
近未来都市みたいな高層ビル群。連なる車のヘッドライト。遠く迄途切れる事のない街灯り。一つ一つの灯りが強烈な生命力を放っているようにすら見える。

改めて思う。東京って、やっぱり凄いや・・・。
この時、東京を離れ故郷に戻る事を、ぼんやりと後悔しているっぽい自分がいて・・・。

今年のお正月、友人から電話をいただく。
あの日、六本木交差点付近で「お互い頑張ろうぜっ!」って手を振ったんだけど、札幌に戻ってからの自分は「何かこう、何とも言えない悶々とした日々」を送っていて・・・。

転職2社目の仕事に「果たしてこれでいいのか?」と疑問を感じていた。悶々とした気持ちを友人に打ち明けた。心がフッと軽くなった。友人から一歩踏み出す勇気を貰った。友人には本当に感謝、です。

そして、自分は。

先月から新しい仕事に就いている(つぅか・・・約半年の間に3回転職って、あーた・・・苦笑)当然ながら転職する度に一から仕事を覚えなくてはならないので、正直大変ではある。特に今回の仕事は結構専門的な事を大量に覚えなければならず、日々脳ミソが沸騰状態だし、決して楽しくはない・・・(涙)

でも。
この仕事がマスター出来れば、将来また東京で働く事も不可能じゃないかも知れないし!?

東京を離れて早一年・・・春の気配すらない札幌で、いつの日か再び東京で暮らす事を頭の片隅でついつい”もくろんで”しまう自分がいた・・・。