「生き方」「逝き方」そして、問いの答え
これ迄の人生で友人を亡くした経験が無かった私にとって、友人Sの死は余りにもショックが大き過ぎる出来事だった。
去年の秋スープカレーの大盛り食べてたSが、冬には入院、闘病生活。そして、春にこの世の何処にもいなくなってしまうなんて・・・。ガンが判ってから半年も経って無かったんだよ・・・。
この出来事によって、自分がガンになった時、自分はどのような選択をするのだろう、どのような治療を希望するのだろう・・・と考えるようになった。
ガンのステージに関係なく告知は絶対にして欲しい。
抗ガン剤による治療は希望しない。
末期の場合は、痛みを緩和する治療のみを希望する。
何だか遺言みたいになっちゃって、ちょっとコワイけど・・・(汗)
何と言うか、ガンだと判ってしまった後の「生き方」が「逝き方」になってしまうとしても、でも、やっぱり自分で方向を決めて行きたいんだな、と。
未だ立っていない場所。未だ見ていない風景。未だ見上げていない空。未だ聴いていない音。未だ通り過ぎていない風。未だ感じていない空気。
身体が動くうちに、自分がやりたい事を「ただただやりたい」な、と。ずっとずっと病院の中は悲しいな、と。
そんな事を延々と考えていたら・・・猛烈に気が重くなってしまった・・・。
自分はSのように達観したものの見方が出来る人間では無いから、冷静さを失い悪い意味で感情に流されるままになるんじゃないか・・・。
嗚呼・・・坐ってみても問いの答えは出ず・・・。
で、諦めてDVD観ました。
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大切な事は、或る日何かに因って教えられたり、齎されたりするものなのかも知れない。だから、問いの答えは今日出なくてもいいのだ、きっと。